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羊毛フェルト、気になっているけれど・・・
- 「可愛いマスコットを作ってみたい」
- 「ポーチやスリッパも作れたら楽しそう」
- でも、不器用な私にできるかな……?
実は、私もずっとそう思っていました。。
この記事では、私と同じように
「不器用だけど手芸が好き」という方に向けて、羊毛フェルトの魅力や始め方をご紹介します。
何もわからなかった私が最初に調べたことや、揃えた道具や、実際につまずいた失敗ポイントなどを紹介します。
羊毛フェルトってどんな手芸?

羊毛フェルトは、羊の毛(フェルト用ウール)を使って布や立体的な作品を作る手芸です。
羊毛の表面にある「キューティクル」という細い引っかかりを活かして繊維同士を絡ませて形にします。
作り方には主に2つの方法があります。
- ニードルフェルト
- ウェットフェルト(シートフェルト)

私は初め、ウェットフェルトがしたかったのに、気がついたらニードルフェルトの材料を購入していたよ笑
羊毛フェルトで調べると、ウェットフェルトの情報は意外と出てこないから注意してね。
ニードルフェルト

ニードルフェルトとは、専用の針で羊毛を刺して固めて立体的な形を作る方法です。動物のマスコットなど細かな形を作るのに向いています。
ウェットフェルト(シートフェルト)

羊毛を石鹸水で濡らして擦り、繊維を絡ませて布状にする方法です。ポーチやルームシューズ作りなどに使われます。

道具や技法によって、ふんわりした作品やしっかりとした作品まで色々な表現ができるよ!
羊毛フェルトに必要な道具と材料
羊毛フェルトを始めるために必要な「材料と道具」は作り方(ニードルフェルト、ウェットフェルト)によって少し異なります。
共通(ニードル・ウェット)の材料
ニードルフェルト、ウェットフェルトどちらにも共通する材料は、「羊毛(フェルト)」です。
羊毛の種類 | 特徴 | 用途 |
---|---|---|
メリノ | 繊維が細くて肌触りが良い | ウェットフェルト 布作品 |
ロムニー | やや太めで針があり絡まりやすい | ニードルフェルト 立体作品 |
コリデール | 中くらいの太さでバランスがいい | ニードル・ウェットフェルト 布・立体作品 初心者さんにおすすめ |
どの羊毛も手芸店やネットで手に入りますが、「羊毛フェルト用」と書かれているものから選ぶと安心です。
【羊毛】ニードルフェルトでは、種類のほか少量で色数の多い羊毛がおすすめです。
ニードルフェルトに必要なもの
ニードルフェルトに最低限必要な材料や道具はこちらです。
- 羊毛
- 作品によってプラスチックのさし目
- ボンドや接着剤
- フェルティングニードル(専用針)
- フェルティングマット(スポンジ・ブラシ)
- はさみ
【ニードルホルダー・ニードル】
【フェルティングマット】
【フェルティングブラシ】
【はさみ】

初心者はまず、「羊毛、フェルティングニードル、フェルティングマット」の3点が揃えばOK!

ウェット(シート)フェルトに必要なもの
ウェット(シート)フェルトに最低限必要な材料や道具はこちらです。
- 羊毛
- 石けん(中性または弱アルカリ性)
【羊毛】
【フェルト羊毛専用ソープ】
- 型紙(牛乳パックなど)
- スプレーボトルやジョウロ
- 洗濯ネット/鉢底ネット(摩擦を助ける)
- まきす(転がしながら圧力をかける)
- タオル
- はさみ
- アイロン

ニードルフェルトに比べ家にあるもので代用可能なものが多い!
作品の大きさによっては作業場所の確保、作業に体力がいります。
羊毛フェルトの基本のステップ:羊毛フェルト作り方
材料、道具を揃えたら最初の一歩としてはシンプルで楽しく作れる作品から始めるのがおすすめです。
ニードルフェルト何から作る?
ニードルフェルトで最初に作るおすすめは、
- フェルトボール
- ハート型
- 簡単な動物(熊や猫など)
シンプルな形で、刺し方や、ニードルの扱い方を練習します。刺して形を作る感覚を覚えるのにフェルトボールは最適です。

フェルトボールをたくさん作ってアクセサリーや、コースターにしてもかわいいです。
フェルトボールの作り方

フェルトボールの作り方はざっくり4ステップです。
- 羊毛をちぎって丸める
- マットの上でニードルで刺さす(外側から内側に向かって少しずつ形を整える)
- 形を見ながら方向を変えて刺し固めていく
- しっかり固まったら完成!
フェルトボールを作る作業で針の扱いや力加減、刺すスピードや深さの感覚をつかめます。
- 針は真っ直ぐ刺す!(斜めに刺すと折れやすい)
- 無理に形作るのを急がない
- 最初から完璧を目指さない
ウェットフェルト(シートフェルト)何から作る?

ウェット(シート)フェルトで最初にするのは、「平らなシート状のコースター」がおすすです。基本の「重ねる→濡らす→擦る→縮ませる」工程を学べます。
- 羊毛をちぎって分ける
- 型紙の上に羊毛を並べる
- お湯と石鹸をつける
- 羊毛を擦る
- まきすで転がす
- 水ですすぎ、タオルドライし水分を抜く
- アイロンで整えて完成!
- 最初は小さめ(10*10cm)
- 石けん水は「ぬるま湯➕石けん少し」でOK
- 擦りすぎると手羽立つ(少しずつ段階的に力を入れる)
羊毛フェルト「あるある失敗」Q&A初心者のよくある失敗
ニードルフェルトやウェットフェルトを始めてみたいけれど…
「うまくできるかな」「難しそう…」とちょっと不安になること、ありませんか?
でも大丈夫。初心者がつまずきやすいポイントや「あるあるな疑問」を先に知っておけば、安心してスタートできます。
このQ&Aを読んで、「私にもできそう!」と思えるきっかけになったら嬉しいです。
ニードルフェルト初心者の「あるある失敗」Q&A
Q1. 羊毛がなかなかまとまりません。どうして?
A. 針を刺す回数や力が足りなかったり、芯になる羊毛をゆるく巻きすぎている可能性があります。
まずは芯をしっかり巻き、針をまんべんなく刺してフェルト化させましょう。
Q2. 表面は硬いのに、中がふわふわです…
A. ニードルを浅く刺しすぎているのが原因です。
しっかりと針を奥まで刺し、中心部までフェルト化させましょう。
Q3. 針がよく折れる、または指を刺してしまいます。
A. 針は横から力がかかると折れやすいので、必ず垂直に刺すのが基本です。
指を守るには、指サックやニードルホルダーを使うと安心です。
【指サック】
Q4. 思っていた形やサイズになりません。
A. 完成イメージやサイズ感を決めずに作業すると、形が崩れやすいです。
事前に型紙を用意する、見本を横に置くなどして計画的に進めましょう。
Q6. 仕上げが雑、表面が汚くなってしまいます。
A. 最後の整え作業を省略すると、毛が飛び出たり形が崩れやすいです。
細い針(仕上げ針)で全体をなめらかに刺し、はみ出した毛は反りハサミでカットすると完成度が上がります!
【反りはさみ】
- 芯をしっかり固める(中から固めるのが基本)
- 針は垂直に、深く刺す(折れ防止&中心部のフェルト化)
- 作業前に完成イメージを決める(形崩れを防ぐ)
ウェット(シート)フェルト初心者の「あるある失敗」Q&A
Q1. 厚みがバラバラになって、薄い部分に穴があいてしまいます…
A. 羊毛を広げるときに厚みが均一でないと、薄い部分が弱くなります。
広げる前にふんわりほぐし、全体を同じ厚さになるよう意識しましょう。
Q2. 表面がふわふわで、すぐ崩れます…
A. フェルト化が不十分です。石けん水をしっかりなじませ、揉む・擦るを繰り返しましょう。
最後にしっかり水分を抜くと、強度がぐっと上がります。
Q3. 擦っていたら表面がガサガサに…形も小さくなりました。
A. 力を入れすぎると繊維が潰れて表面が粗くなり、縮みすぎます。
最初はやさしく、少しずつフェルト化を進めていくのがコツです。
Q4. きれいにフェルト化しない素材がありました…
A. アクリルや化繊はフェルト化しにくいです。
メリノなど羊毛100%を選び、石けんは固形の無添加石けんやオリーブソープがおすすめです。
Q5. 仕上げたけど、後からカビっぽいにおいが…
A. 乾燥不足が原因です。水分が残るとカビのもとになります。
風通しのよい場所でしっかり乾かしてから使いましょう。
- 羊毛は均一に薄く広げる
- 石けん水をしっかりなじませる
- 擦るときは最初やさしく、徐々に強く
- 羊毛100%&手肌に優しい石けんを選ぶ
- 仕上げはしっかり乾燥させる
おわり:一緒に羊毛フェルトを始めよう!
羊毛フェルトを始めたとき、私は大きな勘違いをしていました。
それは、「ニードルフェルト」と「ウェットフェルト」の違いを知らなかったことです。
そもそもやりたかったのはウェットフェルト
最初は、石けん水で擦って作るウェットフェルトをやってみたいと思っていたんです。
なのに私が買ったのは…なぜかニードルやフェルティングマットなど、完全にニードルフェルト用の道具一式。
「羊毛フェルト」とだけ検索して、なんとなくポチっと購入。
今思えば、この時点でしっかり調べるべきでした。
作り方を調べてみたら…
いざ作品作りの手順を確認してみると、衝撃の事実。
「あれ?ウェットフェルトってニードル使わないの!?」
もう笑うしかないですよね(笑)。
結果オーライ、でも…
今ではニードルフェルトもすっかり楽しくて仕方ありません。
とはいえ、同じ勘違いをする人は少ないかもしれませんが…

これから始める方は、ぜひどの技法で作りたいのかを最初に確認してから道具をそろえてくださいね。
羊毛フェルトは、基本の道具と少しのコツさえ覚えれば、誰でも気軽に始められるハンドメイドです。
今回ご紹介した作り方や道具選びのポイント、そして初心者がつまずきやすい失敗例と対策を押さえておけば、初めてでも安心して作品作りに挑戦できます。
大切なのは、焦らずゆっくり楽しむこと。少しずつ上達し、形や色の表現も広がっていきます。
今日から、羊毛フェルトのやわらかな世界で、一緒に作品作りを楽しんでみませんか?